鳥羽一郎、デビュー43年で全楽曲サブスク解禁。記念イベントで100kg超の本マグロ解体ショーを開催し豪快な捌きを披露!

今年でデビュー43年を迎える鳥羽一郎が、9月10日に全カタログの配信を解禁することが発表された。さらに同日、東京・新宿の小田急ホテルセンチュリー内のレストラン「有楽町かきだ」にてマグロの解体ショーを開催し、10月1日にリリースする新曲「昭和のおとこ」の発売記念イベントを行った。
鳥羽は、漁業の盛んな町に漁師の父と海女の母の間に生まれた。17歳からマグロ船やカツオ船の漁船員として約5年間の船上生活を送り、その後板前修業も経験。しかし、歌手の夢を断ち切れず27歳で上京し、憧れだった作曲家の船村徹氏に弟子入りし、約3年間の修行生活を経て、1982年に「兄弟船」で念願の歌手デビューを果たした。
そのデビュー曲「兄弟船」は、自身を彷彿させる「海の男」をテーマにした楽曲で、オリコンチャートでは約29万枚、累計売上はミリオンセラーを記録した鳥羽の代表作となった。「海の男」としての体験に基づいた力強い歌声は多くのファンの心を掴み、演歌・歌謡界における”海もの演歌””漁師演歌”の第一人者として確固たる地位を築いてきた。
今回の配信解禁では、「兄弟船」「カサブランカ・グッバイ」「男の港」などをはじめとするシングル146作品、アルバム35作品の全楽曲1070曲が一斉に配信。新曲「昭和のおとこ」も同日より先行配信された。
また、未公開のMV9作品を日本クラウン 演歌・歌謡曲 公式YouTubeチャンネルで公開した。
▲「兄弟船」MV
この記念イベントでは、マグロ船の漁船員だった経験を持つ鳥羽自らが、100kg超の本マグロを捌く解体ショーを披露。捌かれたマグロは寿司として報道陣に振る舞われた。

この日のマグロは、宮城・塩釜で水揚げされたという102kgの本マグロ。1キロで5,000円以上の値がつくという高級品だ
仕事以外で本格的なマグロの解体は初めての経験だという鳥羽は、無事にショーを終え「気持ちよかったです。最高でした」。そして、「漁船員のころのことを思い出しました。マグロ船の場合は30キロ以上のものを三枚に下ろすんです。30キロ未満のものは、そのまま急速冷凍して保存する。この冷凍する作業が若い船乗りの担当なんだけど、これがツライのよ。−60度だよ。鼻毛もみんな凍っちゃうんだから。あれが一番ツラかったね」と、笑いを誘いつつ思い出をしみじみと振り返った。

中落ちをすくい、「塩で食べてみたい」とリクエスト。「全然生臭くない。うまい」とマグロの中落ちの美味しさに太鼓判を押した
その後、代表曲「兄弟船」に続き、新曲「昭和のおとこ」を歌い上げ、熱い歌声で“男の心意気”を示した。
新曲「昭和のおとこ」は、信念を曲げず地道に生き抜く昔気質の男の心情を歌った楽曲。この作品も、今年73歳を迎え、まさに”昭和”とともに生きてきた鳥羽の姿と重なるが、「昭和の男は、わりと頑固で職人気質の人が多かった気がする。令和の男は、令和の男でいいんじゃない。時代とともにいろいろなものが様変わりして…でも我々は、やっぱり昭和の男だからね。ついていかれないね。とくにネットのことはついていかれないんだよね(笑)」と、飾らない思いを口にした。

楽曲がサブスク配信されることについては「レコーディングした以外あまり歌ってない歌も何曲かあるんでね。そういう歌も聴かれるというのは、本当にいいと思いますな」
また、捌いたマグロはその場で寿司に仕立てられ、来場者にふるまわれた。

鳥羽も「有楽町かきだ」の大将・蛎田一博氏とともに寿司の握りに挑戦
今回全曲がサブスク配信されることで、鳥羽の歌声と名曲の数々に幅広い世代が触れられる新たな機会となりそうだ。
NEW RELEASE!!
2025年10月1日発売
鳥羽一郎「昭和のおとこ」
「昭和のおとこ」
作詞:かず翼 作曲:徳久広司 編曲:南郷達也
c/w「おふくろ月夜」
作詞:さくらちさと 作曲:徳久広司 編曲:南郷達也
日本クラウン CRCN-8788 1,500円(税込)
この記事へのコメントはありません。