【カラフル現場放浪記】松前ひろ子 新曲「おんなの恋路」発売記念イベント
松前ひろ子が、1月16日、東京・ライブレストラン青山で17日に発売する新曲「おんなの恋路」の発売を記念したイベントを開催した。
1969年9月1日に「さいはての恋」で念願の歌手デビューを果たした松前は、今年9月で歌手人生55年目を迎える。デビューして2年目に不運にも交通事故に遭い、歌手活動を断念。休養している間に作曲家の中村典正氏(2019年逝去)と結婚し、その後8年におよぶリハビリ生活を乗り越え、1981年に歌謡界へカムバックを果たした。
「デビューしてから2年の間に4曲発売して、8年間交通事故により休養しました。出演したラジオ番組で”55年はどうでしたか?”と聞かれました。皆さんよく”あっという間です”と耳にしますけれど、私の場合は本当に山あり谷あり底あり。また這い上がって、という非常に厳しい道のりを歩いてまいりました。交通事故に遭ったことは不幸ではなく、いま思えば事故に遭ったからこそ結婚という道を選んだのだと思います。北島三郎さんから『とりあえず結婚しろよ』と言われて紹介されたのが主人です」
自身のドラマティックな人生を振り返り、松前は前向きな笑顔を見せた。
大人のための演歌を歌える実力派として、全国に多くのカラオケファンを持つ松前の55周年記念シングル第一弾「おんなの恋路」は、昨年『第56回日本作詩大賞』を受賞した、愛弟子・三山ひろしのデビュー15周年記念曲第二弾「北海港節」を書いたいではく氏が作詞を、前作「居酒屋夢あかり」など数々の松前作品にメロディーをつけてきた巨匠・弦哲也氏が作曲を手がけた演歌作品だ。たとえ正式な夫婦ではなくても、惚れた男性と一緒に生きることが何よりも幸せ…という女性の恋の道を、松前が艶っぽく表現している。
この日は、発売日前日ということで「おんなの恋路」をはじめ、カップリング曲「人生舫い舟」、前作「居酒屋 夢あかり」など全4曲を披露。まもなく迎える55周年の大きな節目、そして記念曲のヒットに向けての強い決意を多くの関係者や報道陣を前に熱く語った。
「主人が亡くなって5年目に入りました。それまで主人の曲をずっと歌い続けてきましたので、亡くなってどうしようかなと思ったとき、”ひろ子ちゃん、頑張ろうね”と言ってくださった弦哲也先生にお世話になって、そして本当にひとりでは歩いてこれない道のりを、皆さんから温かい愛情をいただいていまがあります。最後の熱を、エネルギーをすべて出し切りたい、というのが新曲『おんなの恋路』です。本当に頑張ってまいりますので、お力を切にお願いしたいと思っています」
最後は、弦氏といで氏とともに再び「おんなの恋路」を熱唱。会場からは大きな手拍子が沸き起こった。
「最近は仲間の皆さんが亡くなられて寂しい悲しいニュースばかりが流れ、自分も本当に気をつけなければいけないなと思います。今年は支えてくれた皆様にご恩返しする一年だと思っていますので、気持ちを引き締めて頑張りたい。今を大切に。55周年を無駄なく、しっかりと。足元はふらついていますけれど心は元気です!」
感謝を込めた歌声を響かせ記念すべきイベントを締めくくった。
NEW RELEASE!!
2024年1月17日発売
松前ひろ子「おんなの恋路」
「おんなの恋路」
作詞:いではく 作曲:弦哲也 編曲:南郷達也
c/w「人生舫い舟」
作詞:たきのえいじ 作曲:弦哲也 編曲:南郷達也
徳間ジャパンコミュニケーションズ TKCA-91543 1,500円(税込)
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